肝臓が悪かったら運動してはだめ?

肝臓のことを話す女性5

身体の有害物質の分解・解毒作用やエネルギーの貯蔵、消化酵素の生成と分泌など、肝臓にはわたしたち人間が生命維持をする上でとても重要な機能が多くあります。

 

その肝臓が障害されてしまった場合、薬物療法や食事療法は昔から重要視されていました。ところが、「肝臓を悪くしたら横になっていないといけない」「運動してはいけない」といわれていた時代がありました。エネルギーの供給源である肝臓に負担をかけないよう、よけいなエネルギーを使わないように、といった理論ですが、現在はこの理論は必ずしも肯定されていません。

 

それどころか寝たきりになってしまう人が増えるなど、より早期に日常生活に支障をきたしてしまうケースも報告されているほどです。とくに重症で医師から運動制限を告げられない限り、最低限の運動を行うことは肝臓にも良い影響を与えます。

 

肝臓の調子が悪く糖やアミノ酸を代謝したり、血液中のアンモニアの無毒化を行う役割を行えなくなったとき、これらを代償してくれるのは「筋肉」です。つまり、筋肉量がある人のほうが、肝臓への負担を減らし、その症状は軽く済むということになります。

 

では肝臓に負担をかけない運動とはどのようなものなのでしょうか。それは「有酸素運動」です。なにも難しい運動ではありません。ウォーキングやジョギング、水泳や水中でのかんたんな運動など、呼吸をしながら長時間続けられる運動のことを指します。調子が悪くなければできるだけ毎日行い、1回に30分は続けるようにしましょう。軽く汗をかく程度がちょうど良いと言われます。

 

注意するのは急激な動きを必要とする短距離走や腕立て伏せなど、息を止めて瞬発力を使う無酸素運動は避けるようにすることです。これらの運動は、体内で乳酸を産生するため、肝臓に負担をかけてしまい逆効果となってしまいます。

 

どんな効果を得るにも共通していえることですが、重要なのは「継続する」ことです。最初から目標を高く設定しすぎず、ご自分のペースに合わせて運動量を決めてみてくださいね。